建築出身の木工作家が手掛けるトイレリノベーション

岐阜県高山市内の一軒家でトイレのリノベーションを行いました。

その様子をご紹介します。

 

大まかな仕様は事例集に挙げておりますのでそちらもチェックしてみて下さい。

【昭和で時間が止まっていたトイレを令和のトイレへとリノベーション】

 

和式の汲み取りトイレから洋式トイレへと変えます。

計画としましては、

間仕切り壁を抜き1部屋とする。

床、外壁、天井を断熱する。

バリアフリーの観点から段差を無くし、扉も引き戸へ変える。

手洗い付きカウンターを設ける。

 

今回、タイトルがトイレリノベーションとしておりますが、

実は浴室と脱衣室も同時にリノベーションを行いましたので、

このブログにてそれもご紹介します。

工事前の事前準備としまして、

材料の準備があります。今回は広葉樹のクルミを使用しました。

建具やカウンター材はもちろん、ドア枠や巾木等の見切り材も全て無垢のクルミ材を使用しました。

製材板(上の写真)の状態から木取りして、削って、矧ぎ合わせて、切って、塗装して等々の加工をしまして、

建具やカウンター、枠材等々を事前に準備します。

一人での作業で現場と同時進行が出来ませんので、事前にできる事はやっておきます。

作業に夢中で途中写真がねぇじゃんか(;゚Д゚)ァー

かろうじてSNSにアップした名栗パネルの加工中の写真だけありました。丸鑿でガシガシ材面を削っています

 

さて、現場開始です。まずは解体、これは解体屋さんにお願いしました。

トイレ+浴室+脱衣室の解体を1日で完了して下さいました。早いですね。

トイレは腰壁がコンクリートブロック積みなので、仕上げのタイルだけ撤去、腰上は完全撤去しました。

風呂のあった場所の土台材はシロアリにやられてましたが、クリ材はやはり強いそれでもしっかりしてました。

 

トイレの床です。床施工の事前に水道屋さんに給水排水管を立ち上げて給水管には凍結防止ヒーター+保温材を被せてもらっています。(寒冷地では必要な設備ですね)

先ず床材をのせる為の受け材を取り付けます。コンクリートブロックの中空でない部分を狙いコンクリートビスで留めていきます。念のため多めに

その後断熱を入れます(作業に夢中で断熱の写真がねぇじゃんか(;゚Д゚)ァー

断熱後28mm厚の構造用合板を打ちその上に9mm厚の耐水ラワン合板を張りました(仕上げがクッションフロアの為)

 

浴室はユニットバスを据えますので、地面は土間とします。こちらも事前に配管をしてもらいコンクリート打設前の砕石敷から行います。完全室内なので外からバケツで砕石を運びます。何往復も・・・無心で・・・軽トラ1杯分位・・・一人で・・・無心で・・・

砕石敷後土間シートを敷いてさらにワイヤーメッシュを敷いた後、コンクリート打設です。コンクリート打設は土建屋さんに入ってもらいました。

コンクリートのバケツ運びも無心で・・・

土間施工後脱衣の床を伏せました。トイレと同様に断熱と28mm+9mmの合板を使用してます。

作業に夢中で途中の写真がねぇじゃんか(;゚Д゚)ァー

 

枠材を現場に合わせ加工して取り付けして、壁に縦に下地材を打ち、外壁側は断熱材をいれていきますが、どうしても隙間が・・・吹付ウレタン断熱で隙間を充填しました。その後天井に下地を組み天井にも断熱材を入れ、仕上げでナラの無垢フローリング材を貼っていきます。そして、壁の縦下地に横胴縁を打ち付けると同時にカウンターも壁に埋め込む形で取り付けます。最後は壁にボードを張って造作完了です。

作業に夢中で途中の写真がほとんどねぇじゃんか(;゚Д゚)ァー

 

内装仕上げに入ります。床を仕上げる前に壁にパテ打ちとシーラーを先に行いました。パテ等が床の仕上げ面に落ちるリスクを避ける為です。

床はクッションフロアを貼りました。タイル風なので目地の割付け等に気を付けて貼ります。

巾木はクッションフロア後の取り付けにしました。

そうするとクッションフロアの難易度がグッと下がります。そうです楽をしたのです。

あとは壁の仕上げです。今回は珪藻土を塗りました。トイレ空間は広くなく、塗る面積も少ないのでとっても楽ちんですね。

 

とはならんのです。(;^ω^)

 

狭い空間なので体が壁面に当たりやすいため、

塗りたての仕上げた壁面に触るとテェヘンダァ\(゜ロ\)(/ロ゜)/テェヘンダァ

なので細心の注意を払い珪藻土を塗っていきます。

特に見えない背中や肩の部分等はすごく意識しながら塗っています。

 

背後に気をつけないといけないのは

どうやら殺し屋だけではないようです。

 

 

内装が完了したら器具を取り付けます。

電気屋さんに照明やスイッチ、コンセント

水道屋さんにトイレと手洗い

を取り付けてもらいました。

 

最後に工事前に製作しておいた建具を吊りこみ、

枠側に錠前受けを掘って取り付け、

カウンター下の扉を取り付けて、

 

工事完了

 

 

 

脱衣室はトイレと同じ仕様で天井ナラ無垢フローリング、壁は珪藻土仕上げ、床はクッションフロア仕上げ(こちらは木目調)です。

カウンターと鏡を取り付けた位でシンプルに仕上げました。カウンター板も無垢ならではの節の具合や照り具合がとても良い感じですね。

ちなみにトイレの手洗い上についているタオル掛けも今回製作しました。といってもサクラの角材に真鍮丸棒を組み込んだだけです。ネットで見て良さそうでしたので真似してしまいました。

浴室はユニットバスなので特に写真は載せません。ご了承下さい。

 

 

 

今回当工房はリノベ計画+大工作業+内装作業+左官作業+少し土木作業+家具建具作業を行いました。

終わってしまえば、たったこれだけのことなのですが・・・とっても時間が掛かってしまいました(;´Д`)

また、作業中はとても集中していて写真のことなど頭に無かったのでしょう。

こうやって内容をまとめていると写真の無さに一人愕然としております。(;゚Д゚)ァーーーー写真ねぇじゃんかーーー!

実際、作業では体力より頭を使います。どのように納めていくか、工程の段取りや材料や寸法の計算等々

次の事、次の事で頭の中は常にフル回転。

ただでさえ良くない頭をしているので、きっと写真の事は頭の中から(=゚ω゚)ノそーい

となっているのでしょう。現場作業とネット発信の両立は難しいですね。(SNSでも稀にその場の作業風景等をアップしてます。)

 

 

とりあえず現場がカタチになったのでホッとしています。

(ーー;)ふぅー また次も頑張ろう!(''ω'')ノ

 

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