メリットとデメリット


木を使うということは…

無垢の木を使うメリットがあるように、デメリットもあることをしっかり知って
選んで頂きたく思います。
もっと言うとデメリットを許容できる方でなければ
選ぶべきではないと思っております。

調湿効果と反りや割れ

木材は湿度が高いと吸湿し、湿度が低いと放湿する調湿効果がありますが、
その反面、木材は使用場所の環境(湿度や日当たり、風当りなど)の状況により
反りや割れが発生します。これは木材が吸湿すると木の繊維が伸び、
逆に放湿すると繊維が縮むのですが、その際に均等に伸び縮みをするわけではない為、
結果木が反ったりねじれたりと狂いや動きが出るのです。また、材料が大きい場合や
動きを止めるため無理に固定したりすると木は割れてしまいます。
もともと乾燥した木材を使って作りますので、狂いや割れは比較的少ないですが、
過度に加湿や除湿を行ったり、エアコンの風がよく当たる場所であったり、
西日がガンガンにあたる場所であったりすると狂いや割れが出やすいので
注意が必要です。
その他、お風呂場などの多湿な環境等ではカビや最悪の場合腐りが発生します。
通気や水気をふき取る、多湿用の塗装を行うといった処置が必要になります。
また、水分を吸うということは液体状のもは吸い込んでしまうのです。
コーヒーやソース等の濃い色の液体がこぼれてしまうとシミになってしまいす。
この工房では無垢の風合いを活かした
オイルフィニッシュや蜜蝋ワックスをメインで仕上げとしていますので、
すぐにふき取って頂ければシミになることは少ないと思います。

木の肌触りや見た目

触った感じが金属や樹脂と違い柔らかく暖かいと感じますが、
キズやへこみが付きやすいです。少しのへこみであれば患部に水を含ませたり、
濡れタオルをあてその上からアイロンをあてると元に戻りますが、
キズや大きなへこみなどは元通りにはなりません。紙やすりで削ってきれいにするか、
パテ等で埋める、埋木をするという方法で処置します。
また、無垢材は時間が経つと木肌の色合いが変わります。
程度はありますが、経年で色合いが変わらない木材はありません。
毎日見ていれば気が付かないと思いますが、写真を見ると変化がよく分かります。

”無垢の味”を楽しむ心で

無垢の木は使っているうちに付いてしまったキズやシミ、経年による色の変化は
削ることで新たな木肌が現れ、塗装することできれいにすることができます。
ですが、長年使い続けたキズやシミはその家具にしか刻まれていません。

あまり神経質にならず、

経年変化やキズやシミでさえも思い出や味として楽しむ位の心持ちで

大切に使って頂けたら幸いです。

木工アトリエ Fukurow

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